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四十一

 それを見た姐さん


「旦那。あれって、何時なんです?」


「ん? ああ、ちょうど正午やねん」


 これに、姐さん目を丸くし


「あらま、時間の流れが遅く感じますねえ」


「しかしな、姐さん。時計は変わりなく、正確に時を刻んでまっせ」


 こう答えた破近、周囲を見回し


「ほな、三つに分かれて行動しまっせ。まずは船長はん」


「は、はい」


 直立不動だ。


「あんさんは、乗組員四人らと島の中を頼んますわ。かなりの広さやけんど、無論、隅々までな」


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