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二十三

 再び館に戻り、くつろいでいる面々。

 その時


「お先でした!」

 そう満足気に、風呂から戻ってきた姐さん


「旦那。わたしゃ、いっぺんに異国が好きになりましたよ!」


「何で?」


「だってねえ、あのお風呂! もう、足を思いっきり伸ばせましたし」


 それに、破近がほんの軽い気持ちで


「すでに冷奴っちゅうより、湯豆腐みたいでんな!」




 この後、順に風呂に入った面々。その間、しきりに頭を擦っている男がいた。


「別にどつかんでもええのに」


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