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四
「この奉行所内にね、京からきた密告者がいるんだって」
これに横溝君
「こ、これまた、アッサリと申されますね」
「そう? ま、とにかく、ここの様子が駄々漏れだってさ」
「さよか。で、そういうのをスパイ言いますねん」
この破近の言葉に
「酸っぱいとな? どっちかって言ったらさ、〝苦い〟の方がお似合いだよね」
言い遅れた。この上司、ボンボンで天然なのだ。
だが、いちいち相手をしない横溝君
「では我々二名に、それを調べよと?」
「この奉行所内にね、京からきた密告者がいるんだって」
これに横溝君
「こ、これまた、アッサリと申されますね」
「そう? ま、とにかく、ここの様子が駄々漏れだってさ」
「さよか。で、そういうのをスパイ言いますねん」
この破近の言葉に
「酸っぱいとな? どっちかって言ったらさ、〝苦い〟の方がお似合いだよね」
言い遅れた。この上司、ボンボンで天然なのだ。
だが、いちいち相手をしない横溝君
「では我々二名に、それを調べよと?」
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