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二十一
「メッチャ旨いわ! さすがに外海やな!」
感激ひとしおの破近、隣の姐さんにも一杯勧め
「ほれ、クイッといきなはれ!」
これに姐さん、手で徳利を払うように
「いやですよ、旦那ったら。そんなに飲めやしませんって」
とは言っても、誰の目にも男の顔の方が赤く映っている。
さらに、機嫌も上々の破近が
「ね、これ何の魚?」
箸で摘んでその赤い身を上げるも、無責任極まる船長、首を傾げ
「はて?」
そこにお鶴が一言
「ホ、ホウボウかと」
「メッチャ旨いわ! さすがに外海やな!」
感激ひとしおの破近、隣の姐さんにも一杯勧め
「ほれ、クイッといきなはれ!」
これに姐さん、手で徳利を払うように
「いやですよ、旦那ったら。そんなに飲めやしませんって」
とは言っても、誰の目にも男の顔の方が赤く映っている。
さらに、機嫌も上々の破近が
「ね、これ何の魚?」
箸で摘んでその赤い身を上げるも、無責任極まる船長、首を傾げ
「はて?」
そこにお鶴が一言
「ホ、ホウボウかと」
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