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十六
今までのところ、一応のつがいだったが
「で、おたくはんは?」
少し離れたところにいる娘、これにもじもじと
「わ、私ですかあ? こ、小春ですう」
破近、これに一瞬、蕾の顔がよぎった。
そして、残った一人
「名乗る必要なんてないね!」
そう吐いて階段を駆け上がり、二階の一番手前の部屋にまで来たのだが
「か、鍵がかかってるだと?」
この時、ちょうど玄関に現れた船長
「忘れてました。万が一の際にって、これを預かっておりました」
今までのところ、一応のつがいだったが
「で、おたくはんは?」
少し離れたところにいる娘、これにもじもじと
「わ、私ですかあ? こ、小春ですう」
破近、これに一瞬、蕾の顔がよぎった。
そして、残った一人
「名乗る必要なんてないね!」
そう吐いて階段を駆け上がり、二階の一番手前の部屋にまで来たのだが
「か、鍵がかかってるだと?」
この時、ちょうど玄関に現れた船長
「忘れてました。万が一の際にって、これを預かっておりました」
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