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十三

「まま、そんなに硬とうならんで」


 人懐っこい破近なのだが、如何せん、皆さん関西弁を巧みに操る青い目なんぞ見た事がない。

 結局何も返って来ないので、彼氏自ら紹介をし始めた。


「わい、鈴木って言いま! で、変わった目の色でっしゃろ? でも、これでも日本人ですよって、気にされんどいて」


 そして、隣を突き


「あ、どうも! わたし、冷奴言いまして」


 この時、連中の男どもから


「おお、あの柴又小町の!」

「お、お会いできるとは!」


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