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「あ、それとね、姐さん。何でも島の真ん中に、それはたいそう立派な洋館があるとか」


「いやですねえ、旦那ったら!」

 何故か姐さん大笑いし


「そんなもんとっくに腐ってて、食べれるわけないに決まってますよ!」




「さ、皆さん方、着きましたよ!」


 この船長の一声に、まずは先頭を切って下船するお二人さん。

 この時、後ろを振り返った破近


「あらま、案外乗ってたんや」


「あら、ホント!」


 確かに乗客らが、次々陸へと下りてきている。


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