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「あいててて。んもう、メッチャ力入れてたし」


「こりゃどうも」

 律儀に頭を下げる姐さんだが、すぐに


「いや、そんな事よりも旦那! この船、沈没寸前らしいですよ!」


 これには驚く破近


「ち、沈没やて? ほな、さっきの衝撃が?」


「ええ、ええ。鯨が、ここのどてっ腹にめり込んでるのをこの目で見ましたよ」


「鯨? とにかく、早よここから逃げんと!」


 急いで外に出ようとする相手を、姐さんが手で制止


「慌てなくても大丈夫ですって!」


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