587/1037
三十一 完
「又造も罪と」
ぽつりと言う菖蒲殿に、破近が
「ま、蕾風に言うと、いい年してすっごくわがまままですう! や」
「はい、ご主人様!」
やがて、菖蒲殿が蚊の鳴くような声で
「拙者には、やはり同心は」
この瞬間
「ぱこん!」
「あいたた」
脳天を押さえる相手に、破近
「逃げたらしまいやて」
「じゃあ、何をすれば?」
「決まってるやん! ここに花でも持って、手を合わせてき!」
そんな破近が差し出してきたのは――一枚の簡単な地図だった。
「又造も罪と」
ぽつりと言う菖蒲殿に、破近が
「ま、蕾風に言うと、いい年してすっごくわがまままですう! や」
「はい、ご主人様!」
やがて、菖蒲殿が蚊の鳴くような声で
「拙者には、やはり同心は」
この瞬間
「ぱこん!」
「あいたた」
脳天を押さえる相手に、破近
「逃げたらしまいやて」
「じゃあ、何をすれば?」
「決まってるやん! ここに花でも持って、手を合わせてき!」
そんな破近が差し出してきたのは――一枚の簡単な地図だった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。