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二十八
「うーん。でも誰の責任やっちゅうたら、やっぱ同心の菖蒲はんになるし」
これには相手が
「し、しかし、菖蒲殿は何もご存じではなく」
「そら信じるけんど」
それに又造、再び同じ言葉を繰り返し
「あの御方には、何ら落ち度はありません」
「ほな、最後に一つお願いがあるんやけど」
又造の家を後にした四人。話が話だけに、その足取りも重い。
「旦那。どうされるおつもりで?」
「朝ちゃん。実はな」
破近、乾いた笑顔で
「迷ってんねん」
「うーん。でも誰の責任やっちゅうたら、やっぱ同心の菖蒲はんになるし」
これには相手が
「し、しかし、菖蒲殿は何もご存じではなく」
「そら信じるけんど」
それに又造、再び同じ言葉を繰り返し
「あの御方には、何ら落ち度はありません」
「ほな、最後に一つお願いがあるんやけど」
又造の家を後にした四人。話が話だけに、その足取りも重い。
「旦那。どうされるおつもりで?」
「朝ちゃん。実はな」
破近、乾いた笑顔で
「迷ってんねん」
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