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二十七
「で?」
「へい。その後、中から飛び出してきた菖蒲殿ですが、一目見て責任者の同心だとわかる出で立ちでしたから、母親の方もその面をまぶたに焼き付けたかと」
「ま、それに、そこらにはいてない珍しい顔やし」
これにすぐさま、喜助が
「だ、旦那。この場で吐かれる台詞では」
「こりゃ、すまんこって」
破近、頭を下げる代わりに捻りだし
「何で今になって……あ、三回忌かいな」
そして又造が
「菖蒲殿には、何ら落ち度はありません」
「で?」
「へい。その後、中から飛び出してきた菖蒲殿ですが、一目見て責任者の同心だとわかる出で立ちでしたから、母親の方もその面をまぶたに焼き付けたかと」
「ま、それに、そこらにはいてない珍しい顔やし」
これにすぐさま、喜助が
「だ、旦那。この場で吐かれる台詞では」
「こりゃ、すまんこって」
破近、頭を下げる代わりに捻りだし
「何で今になって……あ、三回忌かいな」
そして又造が
「菖蒲殿には、何ら落ち度はありません」
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