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十八 完

 やがて、痺れを切らしたのは喜助のほうだった。


「ねえ旦那。如何になさいます?」


「ん? 何か言ったん?」

 目を開けた破近、すぐに


「おお、早く鼬小僧の野郎を捕まえなアカンかった!」


 そう叫んで、一人さっさと雑木林へと走っていった。


「はあ? ちょ、ちょっと、旦那ってば! 待ってくださいよ!」

 驚いて、その後を追う喜助である。


 林の手前で一度だけ振り向いた破近、今なお立ち尽くしている四人に向って


「ほな、これにて解決や!」


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