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十三

 早速もう一組布団を敷いた破近、床の間に近づき


「ほな、ぼちぼち儀式を始めよか?」

 そう言いながら、備え付けられた木槌に手をかけ


「いくで! せーの……ぱっこーん!」


 これに思わず目を覆う菖蒲殿、やがて


「な、何もない」


「なあ。今朝、ホンマに仏さん見たんか?」




 翌朝、三人の手下を呼び寄せた破近。


「旦那、お久しぶりで」


「あ、朝ちゃん。この間、何してたん?」


「へい、本業の方に精を出して……あ、内容までは聞かれぬ方が」


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