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「それと肝心な事なんやけど」


「何?」


「その仏さんって、見た事は?」


 これに菖蒲殿


「もう、そんな暇なくって。あ、でも男の子だったって事だけは」


「ま、まさか、おまえさん?」

 破近、その青き目を二つとも手で押さえ


「幼き小僧にまで悪戯したとは……ああ、嘆かわしい!」


「だ、だ、誰がそのような!」


 ようやく手を離した破近


「ホンマに?」


「当ったり前だ!」


「そか、ほな冤罪絡みかも。だってな、おまえさんって多そうやん!」


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