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八
「また来たんかいな?」
心底迷惑そうな破近
「何や会うたんびに、顔が青うなっとるやん」
それに菖蒲殿、ただ
「で、出た」
「出たって? あ、またもや酒樽かいな?」
だが相手は、表情も変えずに
「で、出た」
「んもう、辛気臭いなあ。ほな、わい行くで」
さっさと戸口に向う破近に
「す、鈴木殿! お願いだから、助けて!」
「わいが?」
「お願い」
菖蒲殿、ここで巾着から
「むねひかりのお米券あげるから」
「わいを見くびっちゃアカンわ!」
「また来たんかいな?」
心底迷惑そうな破近
「何や会うたんびに、顔が青うなっとるやん」
それに菖蒲殿、ただ
「で、出た」
「出たって? あ、またもや酒樽かいな?」
だが相手は、表情も変えずに
「で、出た」
「んもう、辛気臭いなあ。ほな、わい行くで」
さっさと戸口に向う破近に
「す、鈴木殿! お願いだから、助けて!」
「わいが?」
「お願い」
菖蒲殿、ここで巾着から
「むねひかりのお米券あげるから」
「わいを見くびっちゃアカンわ!」
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