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十七
「で、最後にわいら二人の体を、右に四十五度ばかし動かしたんか」
そう吐いた破近が、残る二人に目をやり
「ほな、この二人……」
これに長一郎が
「旦那。この二人は、次郎丸の忘れ形見でして。だが今回の件には、一切の手出しをしておりませぬ!」
「お、叔父上!」
思わず声を上げた若い二人を一喝する長一郎
「黙っとるんじゃ!」
再び長い沈黙が続いた。
しかしこの原因は、破近が目を瞑ったまま一言も発さない――これに他ならない。
「で、最後にわいら二人の体を、右に四十五度ばかし動かしたんか」
そう吐いた破近が、残る二人に目をやり
「ほな、この二人……」
これに長一郎が
「旦那。この二人は、次郎丸の忘れ形見でして。だが今回の件には、一切の手出しをしておりませぬ!」
「お、叔父上!」
思わず声を上げた若い二人を一喝する長一郎
「黙っとるんじゃ!」
再び長い沈黙が続いた。
しかしこの原因は、破近が目を瞑ったまま一言も発さない――これに他ならない。
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