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四十八

 相手の部屋で、卓を挟んで向かい合ってる二人


「下手人は、あんさんしかおらへんのや」


「……」


 一方の三人の同心らは、部屋の中を探り倒している最中だ。

 その内、疲れた桜殿が佐政の隣に腰を下ろし


「何度も刺すとは、そこまで憎んでおったのか?」


 黙りこくる相手の代わりに、破近が


「他の理由もあったんよ」


「他のって?」


「もし瀕死のままやったらな、声を出すかもしれんやん。そしたら、この計画の全てがおじゃんっちゅうわけや」


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