530/1037
二十四
それは亥の上刻に起こった。
相変わらず、パチパチと顔を叩きまくっている桜殿
「もう、痒いの痒くないのって……ん?」
この時、廊下に姿を現した黒づくめの者に
「く、曲者!」
そう叫ぶや否や、笛を吹きつつ後を追う――だが、やはり遅い。
そして笛の音に驚いて顔を出してきた家族らを尻目に、ようやく中央廊下の交差点にまでやってきた桜殿、対面からこれまた走ってきた松殿、および左から現れた菖蒲殿と出くわした。【図9参照】
「何事です?」
※亥の上刻=午後十時
それは亥の上刻に起こった。
相変わらず、パチパチと顔を叩きまくっている桜殿
「もう、痒いの痒くないのって……ん?」
この時、廊下に姿を現した黒づくめの者に
「く、曲者!」
そう叫ぶや否や、笛を吹きつつ後を追う――だが、やはり遅い。
そして笛の音に驚いて顔を出してきた家族らを尻目に、ようやく中央廊下の交差点にまでやってきた桜殿、対面からこれまた走ってきた松殿、および左から現れた菖蒲殿と出くわした。【図9参照】
「何事です?」
※亥の上刻=午後十時
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。