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十八
「それはそれは」
だが、相手は笑って
「宝の持ち腐れ、ですが」
こちらは、三男坊と相対してる破近だ。
「母上は、いつ頃お亡くなりになりましたん?」
「そうですねえ、かれこれ七年になるかと」
答えた佐智、やはり丸っこい。
「あんさん、母親似でっしゃろ?」
「な、何故に?」
これに顔面を口だらけにした青き目
「がはは! 誰だってわかるって。父上とは全然似てへんやん!」
「そりゃそうでした。でも」
ここで相手が頷きながら
「つくづく良かったと思いますよ、あんなヤツ似なくて」