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十五

 ここで佐清が傍らの紙と筆を取り、そこにスラスラと


「筆談でも宜しいでしょうか?」


 それを見た菖蒲殿


「あ、どうぞ、どうぞ」


 すると、相手がすぐに


「この面の下の顔を、ご覧になりたいのですね?」


 さすがに、これには


「え? あ、その」


 だが、相手はなおも


「ご覧になりたいのですね?」


「ま、まあ」


「貴方様ではご確認できないので、皆を集め、その面前でご披露しましょう」


 そう書き残して部屋を出た佐清、早速食堂へと向かっている。


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