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十三
ただただ頷いている喜助を見ながら、今度は破近が〝え〟と書き入れ
「喜助よ。この〝え〟の部屋にヤツの姿がなかったもんやから、とっくに出かけてしまった……こう思ったんやろ?」
「そそ、そうです」
少しは落ち着いた喜助
「でも、何故にこのようなことが?」
「それはな、わしらが寝静まったのを見届けて、四人が四人とも隣の部屋に移動したんや」【図3参照】
地面に書かれたいくつかの矢印に見入っている喜助、やがて
「ああ……な、なるほど」
ただただ頷いている喜助を見ながら、今度は破近が〝え〟と書き入れ
「喜助よ。この〝え〟の部屋にヤツの姿がなかったもんやから、とっくに出かけてしまった……こう思ったんやろ?」
「そそ、そうです」
少しは落ち着いた喜助
「でも、何故にこのようなことが?」
「それはな、わしらが寝静まったのを見届けて、四人が四人とも隣の部屋に移動したんや」【図3参照】
地面に書かれたいくつかの矢印に見入っている喜助、やがて
「ああ……な、なるほど」
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