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十二

「な? ちゃうやろ?」

 そして、破近が傍で見守っている四人に目がけ


「つまり、今わしらがいるこの場所は」

 すぐさま彼は、絵に新たな文字を書き入れ


「実は、この〝う〟やねん!」


 これは、さすがに理解できぬ喜助

「それが、一体何か?」


「ほな、〝あ〟の部屋を覗いてきてみ!」


 再び家の中へと入った喜助。だがすぐに、転がるように戻ってきて


「て、て、てーへんだ! だ、だ、旦那、す、す、素浪人のヤツが……」


「殺されてるんやろ?」


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