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二
「てーへん、だよ」
いつもより、かなり小さき声の喜助。それもそのはず、相手は橋の上で失神状態である。
「おーい。でーへんですよう」
「……」
少々考えた喜助、声を大にし
「あ! お富さんだ!」
「な、何やて?」
ばね仕掛けの人形のように跳ね上がった破近、すぐさま周りを確認し
「お、おまえ、嘘ついたなあ?」
これに目覚まし時計が
「だって、全く起きなかったから」
「そ、そっか。で、何やねん?」
「明智様が、すぐに来いって!」
「てーへん、だよ」
いつもより、かなり小さき声の喜助。それもそのはず、相手は橋の上で失神状態である。
「おーい。でーへんですよう」
「……」
少々考えた喜助、声を大にし
「あ! お富さんだ!」
「な、何やて?」
ばね仕掛けの人形のように跳ね上がった破近、すぐさま周りを確認し
「お、おまえ、嘘ついたなあ?」
これに目覚まし時計が
「だって、全く起きなかったから」
「そ、そっか。で、何やねん?」
「明智様が、すぐに来いって!」
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