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四十三

「弁償って?」

 包みの中を見た破近


「あらら、小判やん! にしても、ホンマに見上げた忍びやなあ」


 ここで立ち上がった相手が、笑みをたたえ


「では失礼します。破近殿、貴殿の事は一生忘れません」


 手を振る破近、去りゆくその後姿を見ながら


「ほな、これで解決やわ!」


 この一部始終を見ていた刃亜都が、いきなり破近の元にひざまずき


「ぜ、是非ともおそばに! 何でもいたします故!」


 クールで鳴る刃亜都姉さん――所謂ツンデレだった。


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