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五
「にしても、ぎょうさんの血やなあ」
周りから順に目で追い出した彼
「襖にしろ、畳にしろ、そこにある円卓に……うおお!」
ケヤキでできた立派な円卓。その中心点を指すかの如く、そこには
「ええ旦那。無残にも生首ですな」
こうアッサリと言ってくる、さすがに親分ではある。
一方の破近は、できるだけそれと視線を合わさぬよう
「し、しかし、胴体やらが一切あらへんな」
「確かに。普通なら身元を隠す為、顔の方を隠すんですがねえ」
「にしても、ぎょうさんの血やなあ」
周りから順に目で追い出した彼
「襖にしろ、畳にしろ、そこにある円卓に……うおお!」
ケヤキでできた立派な円卓。その中心点を指すかの如く、そこには
「ええ旦那。無残にも生首ですな」
こうアッサリと言ってくる、さすがに親分ではある。
一方の破近は、できるだけそれと視線を合わさぬよう
「し、しかし、胴体やらが一切あらへんな」
「確かに。普通なら身元を隠す為、顔の方を隠すんですがねえ」
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