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三十一

 翌朝、話し込んでいる指揮官と副指揮官


「ねえ。忍びの術って、あと何がある?」


 破近、少しだけ考え


「水、火ときたら、残るは土とんの……」


 まさにこの時だった。村の北にある畑から、もの凄いスピードで地面が盛り上がってきている。


「うお! ま、まさに土とんやんか!」


 そして、それは一瞬で通り過ぎ


「ああ、びっくらこいた!」

 目を丸くしている破近、振り向いて


「ね? 明智……ん? おらんし?」


 その時、下の方から


「た、助けてー」


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