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二十七

「ん? おお、もうダメかと思うとったわい」


「何を言ってまんねん! ほら、おんぶしますさかい」


 これに長老


「いや、自力で大丈夫じゃ」



 それからと言うもの、落ちかける天井やら倒れくる柱やらを避け、何とか脱出できた三人。その瞬間、見事に屋敷が崩れ落ちてしまった。


「はあはあ……間一髪でしたあ」


「はあはあ……ホンマ、死ぬか思ったわ。おい、長老はん。大丈夫でっか?」


「大丈夫じゃ。それにしてもすまんかったのう、破近殿」


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