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二十二
敵の飲み水の中に、例の雨を入れて戻ってきた蕾
「終わりましたあ!」
「んもう、シッって!」
その後、夜明けまで待つ事にしたお二人さん。
「なあ。おまえの実家って、お寺さんやったなあ?」
「はい。住職見習いしてましたあ」
「で、次は漁師になったんや」
「はい」
明るく答える蕾に
「でも、船酔いするから辞めたんやったな?」
「は、はい」
今度は暗くなる、とにかくせわしない表情である。
「で、今はくの一か。これで、しまいか?」
敵の飲み水の中に、例の雨を入れて戻ってきた蕾
「終わりましたあ!」
「んもう、シッって!」
その後、夜明けまで待つ事にしたお二人さん。
「なあ。おまえの実家って、お寺さんやったなあ?」
「はい。住職見習いしてましたあ」
「で、次は漁師になったんや」
「はい」
明るく答える蕾に
「でも、船酔いするから辞めたんやったな?」
「は、はい」
今度は暗くなる、とにかくせわしない表情である。
「で、今はくの一か。これで、しまいか?」
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