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十五

「でも、どうやって?」


 何の考えも持たない指揮官に代わって、破近が


「まずは、竹槍をぎょうさん作りまひょ!」


 

 早速、近くの藪から切り出された何本もの竹。

 それで、せっせと槍をこしらえている松殿の姿を見ている蕾が


「松殿って、すごくひょろひょろってしてますう」


 これに相手が微笑み


「どうやら、前世がキリンっていう動物らしくてね。見た事はないけど、木の高いとこにある実を好んで食べてたんだって」


「キリン、ですかあ?」


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