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五
『ここに二本の花を同封している。見ての通り、一つは真白き百合の花だ。黒兵衛を釈放されるのであれば、明日の正午にそれを橋から水面に向かって落として欲しい。そして、もし我々との全面抗争をお望みであれば、代わりにもう一方の紅き牡丹の花を同じように落としてくれ。よもや、このご結論には達しはしないだろう、とは思うのだが……まあいずれにしろ、ご判断は委ねましたぞ。くれぐれもご自愛くだされ。では。敬具、前夜斎』
『ここに二本の花を同封している。見ての通り、一つは真白き百合の花だ。黒兵衛を釈放されるのであれば、明日の正午にそれを橋から水面に向かって落として欲しい。そして、もし我々との全面抗争をお望みであれば、代わりにもう一方の紅き牡丹の花を同じように落としてくれ。よもや、このご結論には達しはしないだろう、とは思うのだが……まあいずれにしろ、ご判断は委ねましたぞ。くれぐれもご自愛くだされ。では。敬具、前夜斎』
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