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四十五
これに猿公が、鼻を親指で自慢げに弾き
「いかにも」
蕾、さすがに目を丸くし
「えー! ミミズクなんて知らなかったですう」
続けて、猿公もその声色を真似し
「えー! 聞く耳、持たなかったですう」
ここで発泡斎が
「それにしても、その破近なる御仁。大変な術士じゃ」
「術士というよりか策士ですね。ま、同心さんなんですが」
「同心とな? そのようなお方が、我々忍びの為に?」
猿公、これに笑って
「そんなお方なんですよ、あの旦那って」
これに猿公が、鼻を親指で自慢げに弾き
「いかにも」
蕾、さすがに目を丸くし
「えー! ミミズクなんて知らなかったですう」
続けて、猿公もその声色を真似し
「えー! 聞く耳、持たなかったですう」
ここで発泡斎が
「それにしても、その破近なる御仁。大変な術士じゃ」
「術士というよりか策士ですね。ま、同心さんなんですが」
「同心とな? そのようなお方が、我々忍びの為に?」
猿公、これに笑って
「そんなお方なんですよ、あの旦那って」
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