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三十九

「だ、だから水辺でやったと?」


 我を忘れ、つい問うてしまった三つ葉だ。


「これら全ての事を考え合わすとでんな……昼間に行動せざるを得ない、二人組以上の、日頃から川辺で素っ裸でたむろしていても何ら不思議ではなく、そして相手を完全に油断させ得る人物たち、や」


 ここで、最後の三枚目に移った猿公。


「ええか、蕾!」


「あ、はい! ご主人様!」


「つまり今回の企みはな、四年前に捨て子を拾った時からすでに始まってるんや!」


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