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四
「もう、ええやろ!」
そう言った破近が着物に手をかけていると、目の先にある襖が開き
「申し訳ありませんが、私どもの囲炉裏にも火をつけていただけないでしょうか?」
突然現れた若い町人が、隣の女の肩を抱いたまま
「この通り、妻が震えておりまして」
「かまへんよ」
隣の部屋の囲炉裏にも火をつけ、そこに女を残したまま戻ってきた破近と町人。
「本当に助かりました」
深々と頭を下げてくる男に、笑顔の破近
「そんなんええって!」
「もう、ええやろ!」
そう言った破近が着物に手をかけていると、目の先にある襖が開き
「申し訳ありませんが、私どもの囲炉裏にも火をつけていただけないでしょうか?」
突然現れた若い町人が、隣の女の肩を抱いたまま
「この通り、妻が震えておりまして」
「かまへんよ」
隣の部屋の囲炉裏にも火をつけ、そこに女を残したまま戻ってきた破近と町人。
「本当に助かりました」
深々と頭を下げてくる男に、笑顔の破近
「そんなんええって!」
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