422/1037
十
そこから顔を覗かせたのは
「は、鳩?」
驚く種子に向かって
「そや鳩や。真っ白で可愛いやろ? 名前は心彫言うてな、飯は人間様が食うもんをちょっとだけ与えたらええわ」
「しんぼるちゃん、ですね」
「そやねん。でな、何かあったら文を書いて、こいつの足にくくって空に向かって放ちや」
「逃げないんです?」
「逃げるどころか、ちゃんとここまで戻ってくるっちゅう……」
ここで、破近が笑いながら
「な? 便利な設定って思わへんか?」
そこから顔を覗かせたのは
「は、鳩?」
驚く種子に向かって
「そや鳩や。真っ白で可愛いやろ? 名前は心彫言うてな、飯は人間様が食うもんをちょっとだけ与えたらええわ」
「しんぼるちゃん、ですね」
「そやねん。でな、何かあったら文を書いて、こいつの足にくくって空に向かって放ちや」
「逃げないんです?」
「逃げるどころか、ちゃんとここまで戻ってくるっちゅう……」
ここで、破近が笑いながら
「な? 便利な設定って思わへんか?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。