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七十二

「土の中って?」


 ここで代わりに木俣様が


「明智、勘が悪いよのお。すでに仏さんという事だろ。おまけに、ここで殺められてな」


「ここでって?」

 相手が、すぐに気づき


「藪から出てきた死体?」


「ああ。あれが鼬小僧、いや公儀隠密、伊賀の三郎丸の変わり果てた姿だ!」


 再び声を失っている皆に向かって


「実は、上からの話によるとな……」




 全てを話し終えた木俣様。すでに顔色なしである主人に対し


「何か言いたい事があれば聞くが?」



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