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七十
「それよりも、お奉行様。家宝が鼬小僧にすり替えられまして、おまけにその贋物までが」
その時、破近が懐から
「これちゃいまっか? 座敷に落ちてましたで」
「え? お、落ちてたって?」
破近、それを主人の隣の写楽斎に渡し
「これって、贋物の方でんな?」
手に持った石を眺めた相手が
「贋物じゃ」
「そちらの津川斎先生は、どないです?」
尋ねられた大先生、即座に
「本物だ。そこの写楽さんとやら、もう少しばかり勉強してつかあさい」
「それよりも、お奉行様。家宝が鼬小僧にすり替えられまして、おまけにその贋物までが」
その時、破近が懐から
「これちゃいまっか? 座敷に落ちてましたで」
「え? お、落ちてたって?」
破近、それを主人の隣の写楽斎に渡し
「これって、贋物の方でんな?」
手に持った石を眺めた相手が
「贋物じゃ」
「そちらの津川斎先生は、どないです?」
尋ねられた大先生、即座に
「本物だ。そこの写楽さんとやら、もう少しばかり勉強してつかあさい」
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