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三十七

「な、何と? じゃあ、聞くがな」

 菖蒲殿、一段と声のトーンを上げ


「おまえらの責任者は、何故にここにいないんだ!」


 これに明智様も


「そういえば、鈴木殿の姿が見えないなあ」


「そ、それは、自宅まで戻られると」


 さすがに、歯切れの悪い親分。


 この時


「何、雁首揃えてますん?」


 これに皆が


「お、旦那」

「ああ、旦那!」

「ご主人様!」


「何や? えらい歓迎振りやんか」


 ここで、早速明智様が


「おかえり! ねえ、どこに行ってたんです?」


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