359/1037
二十四
「どうした?」
訝る相手に、蕾が藪を指しながら
「あっちから、何か臭ってきますう」
「拙者には臭わんが?」
「菖蒲様。とにかく、参りますう!」
藪の中に入って、奥へと進んでいる二人。
やがて、ある場所で立ち止まった菖蒲殿が
「これは何かを掘り返した跡だな」
だが、ここで
「く、くっさあ!」
「じゃあ、掘り返し……うっぷ」
早くも手で口を押さえる蕾に、菖蒲殿が
「おまえ、くの一だろ……うっぷ」
「菖蒲様こそ、同心……うっぷ」
「どうした?」
訝る相手に、蕾が藪を指しながら
「あっちから、何か臭ってきますう」
「拙者には臭わんが?」
「菖蒲様。とにかく、参りますう!」
藪の中に入って、奥へと進んでいる二人。
やがて、ある場所で立ち止まった菖蒲殿が
「これは何かを掘り返した跡だな」
だが、ここで
「く、くっさあ!」
「じゃあ、掘り返し……うっぷ」
早くも手で口を押さえる蕾に、菖蒲殿が
「おまえ、くの一だろ……うっぷ」
「菖蒲様こそ、同心……うっぷ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。