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七
「ほう、さすがに流行ってるやん!」
店の中を見回した破近
「ほな、たぬきもらうわ」
やがて、女店員が持ってきたものを見て
「これ、天かすうどんやん! わいが頼んだんは、たぬきやで」
これに怪訝そうな顔の相手。さらに、喜助までもが
「旦那の方こそ、どうしたんです?」
「どうもこうも。わいが頼んだんの、蕎麦やで?」
「はあ?」
この声に厨房の男が
「旦那。上方ではたぬきって蕎麦なんですが、お江戸ではそいつがたぬきなもんで」
「ほう、さすがに流行ってるやん!」
店の中を見回した破近
「ほな、たぬきもらうわ」
やがて、女店員が持ってきたものを見て
「これ、天かすうどんやん! わいが頼んだんは、たぬきやで」
これに怪訝そうな顔の相手。さらに、喜助までもが
「旦那の方こそ、どうしたんです?」
「どうもこうも。わいが頼んだんの、蕎麦やで?」
「はあ?」
この声に厨房の男が
「旦那。上方ではたぬきって蕎麦なんですが、お江戸ではそいつがたぬきなもんで」
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