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百十八
「それで土佐屋を殺めたんだな?」
これには萩殿、視線を落としたきり何も答えてはこない。
「今度はダンマリか? いい加減にせんかい!」
町人らの裁きには気を遣うお奉行も、こと武士に対しては厳しくなる。ましてや、相手は部下だ。
やがて、相手は下を向いたまま
「……土佐屋に手をかけました」
ここからの木俣様、さすがに手馴れたものである。
「萩と吟味方与力! こっちへ! そこのおまえは、すぐにその姐さんの縄をほどいてやれ!」
「それで土佐屋を殺めたんだな?」
これには萩殿、視線を落としたきり何も答えてはこない。
「今度はダンマリか? いい加減にせんかい!」
町人らの裁きには気を遣うお奉行も、こと武士に対しては厳しくなる。ましてや、相手は部下だ。
やがて、相手は下を向いたまま
「……土佐屋に手をかけました」
ここからの木俣様、さすがに手馴れたものである。
「萩と吟味方与力! こっちへ! そこのおまえは、すぐにその姐さんの縄をほどいてやれ!」
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