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百十六
再びお絹が歩みを止めたのは、その左隣の席だった。早速、その席にいる人物の顔をしげしげと眺め出した彼女。
これに相手は上を向いたり、はたまた横を向いたり、とにかく顔を動かし回っている。しかし、その努力の甲斐もなく、しっかりと指でさされてしまった。
「このお方です! 間違いございません!」
「な、何を戯けた事を! せ、拙者ではない!」
そのちょんまげが取れそうなくらいにかぶりを振っている
――ハゲ、いや萩殿である。
再びお絹が歩みを止めたのは、その左隣の席だった。早速、その席にいる人物の顔をしげしげと眺め出した彼女。
これに相手は上を向いたり、はたまた横を向いたり、とにかく顔を動かし回っている。しかし、その努力の甲斐もなく、しっかりと指でさされてしまった。
「このお方です! 間違いございません!」
「な、何を戯けた事を! せ、拙者ではない!」
そのちょんまげが取れそうなくらいにかぶりを振っている
――ハゲ、いや萩殿である。
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