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百十三
木俣様に言われるまま、恐る恐る近寄ってきたお絹さん。だが、すぐにその顔色を変え
「これって、亭主の帳面ですよ!」
「なあ、女将よ、今ひとつだけ、この木俣の願いを聞いてくれないか?」
「え、ええ、何なりと」
ここで木俣様が、離れた所を指差し
「なあ、あそこに何人もの強面のヤツらがいるだろう?」
そこに目をやったお絹
「あ、はい」
「あの中にこの帳面を持って帰った無礼なヤツがいるから、その前で立ち止まって教えてくれ」
木俣様に言われるまま、恐る恐る近寄ってきたお絹さん。だが、すぐにその顔色を変え
「これって、亭主の帳面ですよ!」
「なあ、女将よ、今ひとつだけ、この木俣の願いを聞いてくれないか?」
「え、ええ、何なりと」
ここで木俣様が、離れた所を指差し
「なあ、あそこに何人もの強面のヤツらがいるだろう?」
そこに目をやったお絹
「あ、はい」
「あの中にこの帳面を持って帰った無礼なヤツがいるから、その前で立ち止まって教えてくれ」
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