314/1037
百九
ここで破近、自分たちが捜査した事について、一からお奉行に報告し始めたのである。
やがて、それを聞き終えた木俣様が
「知らぬ事ばかりよのう。土佐屋に愛人、それも四人もいたとはな」
「はい、そうですわ。御達者だったようで」
「だが、おまえは金貸しの方が絡んでいると睨んだ。その訳とは、文を見て明らかに冷奴の仕業だと踏んでいるくせに、関係なさそうな帳面まで持って帰ってしまった。こうだな?」
「んもう、満点ですわ!」
ここで破近、自分たちが捜査した事について、一からお奉行に報告し始めたのである。
やがて、それを聞き終えた木俣様が
「知らぬ事ばかりよのう。土佐屋に愛人、それも四人もいたとはな」
「はい、そうですわ。御達者だったようで」
「だが、おまえは金貸しの方が絡んでいると睨んだ。その訳とは、文を見て明らかに冷奴の仕業だと踏んでいるくせに、関係なさそうな帳面まで持って帰ってしまった。こうだな?」
「んもう、満点ですわ!」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。