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百七
「はい。冷奴がそいつと一緒に行ったと言い張る、熊ならびに猫なる店。この二軒の女将と主までもが、立て続けに命を落としてるんですわ」
これに相手が
「その二つのヤマは聞いた。だが、土佐屋殺しとの関連などは聞いてはおらぬ」
「端からここにいる冷奴が下手人と思って、しょっ引きましたから。その誰かさんとやらは」
「出てきた文一つで判断した……」
ここで木俣様、視線を遠くに向けるや否や声を荒げ
「そうなんだな? 菖蒲よ!」
「はい。冷奴がそいつと一緒に行ったと言い張る、熊ならびに猫なる店。この二軒の女将と主までもが、立て続けに命を落としてるんですわ」
これに相手が
「その二つのヤマは聞いた。だが、土佐屋殺しとの関連などは聞いてはおらぬ」
「端からここにいる冷奴が下手人と思って、しょっ引きましたから。その誰かさんとやらは」
「出てきた文一つで判断した……」
ここで木俣様、視線を遠くに向けるや否や声を荒げ
「そうなんだな? 菖蒲よ!」
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