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九十八
「ふうん」
頷いている破近に向って、さらに
「でないと、旦那。必ず殺してやると書かれた文まで出てきているのに、帳面まで持って帰った理由が……」
「つかんわけ、やな。そやけどな、朝ちゃん」
これには黙ったままの親分だが、先を続ける破近
「それってな、もろにおかま野郎が怪しいって言ってる事になるで?」
返事をしてこない親分に代わって、猿公がこことばかりに
「じゃあ、蕾は菖蒲殿の手下だ!」
もはや、喜助も止めやしない。
「ふうん」
頷いている破近に向って、さらに
「でないと、旦那。必ず殺してやると書かれた文まで出てきているのに、帳面まで持って帰った理由が……」
「つかんわけ、やな。そやけどな、朝ちゃん」
これには黙ったままの親分だが、先を続ける破近
「それってな、もろにおかま野郎が怪しいって言ってる事になるで?」
返事をしてこない親分に代わって、猿公がこことばかりに
「じゃあ、蕾は菖蒲殿の手下だ!」
もはや、喜助も止めやしない。
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