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九十二
「んもう! びっくりするやんか! つか、何でわざわざ天井から出てくるねん!」
一喝されてしまった猿公、頭を下げ
「す、すんません、これも性なもんで。こう見えても、あっしはその昔……」
「で、どないやった?」
「へ、へい。菖蒲殿の部屋ん中をくまなく探しやしたが、お目当てのものは出てこずじまいで」
これに、破近が露骨に舌打ちし
「ちぇ! あのおかま野郎め、隠しやがってからに!」
「ただ、代わりに良からぬ読み物が沢山……」
「んもう! びっくりするやんか! つか、何でわざわざ天井から出てくるねん!」
一喝されてしまった猿公、頭を下げ
「す、すんません、これも性なもんで。こう見えても、あっしはその昔……」
「で、どないやった?」
「へ、へい。菖蒲殿の部屋ん中をくまなく探しやしたが、お目当てのものは出てこずじまいで」
これに、破近が露骨に舌打ちし
「ちぇ! あのおかま野郎め、隠しやがってからに!」
「ただ、代わりに良からぬ読み物が沢山……」
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