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六十九

「これこれ、口が過ぎますよ」


「だってな……もう面倒だから、番屋までしょっ引こうぜ!」


 この二人のペースに、徐々に巻き込まれるお雪さん。剛からの攻撃に、つい柔へと応援を依頼してきた。


「な、何を馬鹿な事を! ねえ、兄さん。この人、どうにかしてくれません?」


 そう言われた喜助だが


「こいつって、一度言い出したら聞かないもんで」


「そ、そんな。ちゃんと申しますから」


 ここで猿公


「フン。雪だるまが溶けてきやがったぜ!」


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