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五
「で、ご主人。どないしはるん?」
「はい。ちょうど今、番頭の伍平を薩摩屋に向かわせているところで」
「そか」
頷いた破近、今度は親分を見て
「朝ちゃん、どうしょっか?」
「旦那。あっしの手下に、忍び出身の猿公なる者がおりまして。そいつを鬼が原に先回りさせとこうと」
これに主人が
「それはおやめ下さい! 文には、女房一人で来いと。小春の身にもしものことがあったら……」
「ご主人さんよ。忍びを舐めちゃあ、いけませんぞ」
「で、ご主人。どないしはるん?」
「はい。ちょうど今、番頭の伍平を薩摩屋に向かわせているところで」
「そか」
頷いた破近、今度は親分を見て
「朝ちゃん、どうしょっか?」
「旦那。あっしの手下に、忍び出身の猿公なる者がおりまして。そいつを鬼が原に先回りさせとこうと」
これに主人が
「それはおやめ下さい! 文には、女房一人で来いと。小春の身にもしものことがあったら……」
「ご主人さんよ。忍びを舐めちゃあ、いけませんぞ」
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