259/1037
五十四
さすが、この界隈では閻魔様よりも恐れられている鬼霧親分である。
「でな、奈々さんとやら。冷奴姐さんは、あの日ここにやって来たんだろう?」
だが、相手は目を丸くしたまま
「あわわ」
その驚き方が尋常ではないのだ。
これには親分も
「そ、そこまで怖がらなくても」
そして猫なで声で
「ねえ、奈々さん。ここに来たんだよね? 違うのかな?」
「あわわわわ」
逆効果だった。
これに親分、猿公を振り返り
「なあ、そこまでわしって怖い?」
さすが、この界隈では閻魔様よりも恐れられている鬼霧親分である。
「でな、奈々さんとやら。冷奴姐さんは、あの日ここにやって来たんだろう?」
だが、相手は目を丸くしたまま
「あわわ」
その驚き方が尋常ではないのだ。
これには親分も
「そ、そこまで怖がらなくても」
そして猫なで声で
「ねえ、奈々さん。ここに来たんだよね? 違うのかな?」
「あわわわわ」
逆効果だった。
これに親分、猿公を振り返り
「なあ、そこまでわしって怖い?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。