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三十九
「実は、土佐屋殺しを追ってるんだが。このスルメが……おっと縁起でもないんで、あたりめと言っておこうか」
そう微笑みながら
「こいつが、仏さんの近くに落ちてたもんだからね」
「ス、スルメが? でもそんなものなんて、どこにでも売ってますから」
問答している内に、ボロを出してくるだろう――こう高をくくっている喜助だったが
「あの、これって土佐屋さんに落ちてたものなんですう」
ここで突然、懐からスルメを出してきた蕾だ。
「実は、土佐屋殺しを追ってるんだが。このスルメが……おっと縁起でもないんで、あたりめと言っておこうか」
そう微笑みながら
「こいつが、仏さんの近くに落ちてたもんだからね」
「ス、スルメが? でもそんなものなんて、どこにでも売ってますから」
問答している内に、ボロを出してくるだろう――こう高をくくっている喜助だったが
「あの、これって土佐屋さんに落ちてたものなんですう」
ここで突然、懐からスルメを出してきた蕾だ。
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